こんにちは、四谷学院の田中です。
この記事では、今「高校2年生」の方で、中退したい、学校辞めてしまいたい、と考えている方に向けて、
「現状の把握」と「高認試験の活用」について、現実的な側面からのアドバイスをします。
とにかくもう、今すぐ学校辞めたい!
と考えている高校2年生のあなた!
ほんの5分くらいですから、まずはこの記事をちらりと読んでみてくださいね。
目次
学校を続けるという選択肢は厳しいが・・・
「今すぐ学校をやめてしまいたい」
という生徒さんのお話を聴いていると、本当に学校が嫌なんだな、という気持ちが痛いほど伝わってきます。
保護者の方にしてみれば、
「卒業まであとたった1年だし、せめて2年生が終わるまではがんばってほしい」
という気持ちもありますよね。
でも・・・
お子さんが心身ともに壊れてしまっては、元も子もありません。だから、保護者の方も「学校に行きなさい」「絶対行った方がいいよ!」と強く言えない、子どもの背中を押せないというのが本当のところです。
生徒側としても、
「とにかく、もう嫌だ!」
と頑なになってしまっているところもあるでしょう。
「対面を気にして、親は「高校に行け」と言うんだろう、だまされないぞ!」
という気持ちになってしまっているケースもあります。
しかし!です。
一度冷静になってみましょう。
子どもは保護者の気持ちを、本当はわかっています。
そして、保護者も子どもの気持ちがわかっています。
でも冷静になれない、客観的になれないので、決めきれないところがあって、私たちのところに相談にいらっしゃるんだと思うんです。
この記事を今読んでいるあなたも、きっとそうなのでは?
プロからの冷静なアドバイス
さて、高認試験そして大学受験のプロとして、高校2年生冬のお悩みに対して、アドバイスをするならば、まずは「学校を続けるメリット・デメリット」を考えてみるということです。
学校を続けるデメリットは、当然ながら
「心がつらい」
ということです。
もう少し突っ込んで、気持ちに向き合ってみましょう。
「もう、1日でも早く学校辞めてやろう!」
という意固地な気持ちですか?
それとも
「先生の顔を見るのも嫌!」
という怒りの気持ちですか?
あるいはもっともっと弱っていて、
「無理、ひたすら無理」
の気持ちですか?
そのあたりは、生徒本人じゃないとわかりません。
しっかり気持ちに向き合って、「どんな状態なのか」を把握してみましょう。
意外な事実
本人がわかっているつもりで、よくわかっていないところが「メリット」の方です。
「高校2年生の冬」というタイミング、これがキーポイントになります。
2)高認試験に合格すれば、高校3年生の1年間を大学受験対策の時間に充てられる
3)高校を辞めても、現役合格ができる。
辛い時には、どうしても将来のことを考えるのは難しいことです。
「ツライことを避けたい」というだけで心がいっぱいになってしまいますよね。
そこにあえて「現実」をもってきて、同じテーブルに並べて検討を促すのがプロのである私たちの仕事だと思っています。
本人がほんの少しでも「がんばれるかもしれない」と思っているのならば、その背中を押してあげるのが受験のプロである私たちの仕事です。
では1つずつ見て行きましょう。
高認試験での免除科目が一気に増やせる
免除科目が無い場合は、全科目で8科目程度の高認試験。
学校のカリキュラムにもよりますが、高校2年生までの単位が取れていれば受験科目は1~2科目、あるいは全科目免除となって、得意科目1科目受験でよくなるケースがほとんどです。
この差はあまりに大きいですよね。
1年間を大学受験の準備期間に充てられる
高認試験の免除科目が多ければ、並行して大学受験の準備が可能です。
すると、メリットの2番目にも書いた通り、高校3年生の時期にあたる「1年間」を大学受験対策に充てることができるんです。
高校を辞めても、現役合格ができる。
高校2年生まで通ったけれど、その後高校を中退することになったとしましょう。
でも、高認試験に合格すれば、大学受験の資格はあるわけですから大学への現役合格が可能になってきます。
高2の冬は特別な時期
高校2年生の冬というのは、大学受験への布石という「現実」から見ると、特別な時期だと言えるでしょう。
高校2年生、しかも冬だからこそ、「高校継続」「高校中退」そして「高認試験の免除科目」という問題の検討が必要であり、今の精神状態を考えると同時に無視できないものになってくるわけです。
高校辞めたいと思った時には、こちらの記事もチェックしてみてください。
今高2のあなたに伝えたいこと―まとめ―
高校2年生の冬休み。
高校を退学しようとしている生徒やその保護者の方にぜひ知ってほしいこと。
それは、
高認から大学を目指すなら、高校2年生までの単位を取ってしまった方が、高認試験の免除科目がたくさんあって有利になる
ということなんです。
受験のプロである私たちが、このタイミングで相談に来てくれた方たちに必ず伝えていることが、
「もし3月までがんばれそうなら、高校2年生までの単位は取ろう!」
ということです。
春からは高校を辞める、ということであれば、四谷学院の高卒生コース(浪人生が通うコース)があります。朝から夕方までガッツリ大学受験勉強ができますよ。
当然ながら、高卒生コースは一気に「受験生モード」になります。クラスの勉強について行けるよう、今からの数ヶ月の間、自分がしなくてはいけない勉強、例えば基礎固めや未履修分野の学習を少しずつ進めておくといいでしょう。
春までの数ヶ月間、高認から現役で大学合格を狙う生徒にとっては、とても大切な期間となり、より高い目標を持つことも夢ではありません。