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Q子どもが高校中退したいと言います。親としてできることは、なんでしょうか?

最終更新日:2020/11/11

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは、四谷学院の田中です。
親御さんから、よくいただく質問です。

親としてできることは、なんでしょうか?
高校の中退を考えている、高卒認定試験を受けようか迷っている・・・・

本人だけでなく、家族も迷っています。そして、悩んでいます。

親としてできること、それは・・・

本人を信じて気長に待ってあげることです。
親としてできる最大のことは、これに尽きるのではないでしょうか?

学校へ行けなくなる理由は様々です。

・体調不良で数日学校を休んだ事がきっかけで休みがちになり、登校できなくなった。
・生徒会長など務め、皆を率先して引っ張っていくような子だったのに、突然無気力になり動けなくなってしまった。
・入学してみたら、想像していた学校と違った。
・スポーツ推薦で入った高校なのに、怪我をしてしまい部活に参加しにくくなってしまった。
・先生と合わない。
・クラスの雰囲気に馴染めない。
・明るく元気でよく話してくれる子だったのに、何も話してくれなくなり、部屋から出てこなくなった。
・夜寝られなくなり、朝起きられなくなってしまった。
・寝ても寝ても眠くて、授業中も起きていられない。
など。

もしかして、親からしてみれば「なんで!?」「どうして!?」と感じるかもしれません。
その状況が受け入れられず、以前のように戻って欲しくて、何とか元に戻そうと、焦りから感情のまま怒ってしまったり、無理に学校へ送り出そうとしてみたり。

わかります。
親だからこそ、自分の子だからこそ、本気で心配し、心配のあまり、強めの言葉や行動に出てしまう事ってあります。
親子だからこそ、遠慮のない言葉で言い合いをしてしまう。
そして、言った後に後悔をしてしまう。

「明日からは学校へ行くよ。」
その言葉を信じ、でも翌朝その期待は裏切られてしまう。

これらの繰り返しで、保護者の方の心と体も疲れ切ってしまいます。

状況を受け入れること

ある保護者の方のお話です。
お子様は大変な努力をして、憧れていた高校に合格することができました。
しかし、学校に通えなくなってしまったんです。

「せっかく入学できた高校を、このまま辞めてしまうなんてもったいない。」

親としてはそう思いました。
高校側でも、付属の大学までこのまま上がれる方法を検討してくれている。とにかく、担任の先生ともう一度しっかり話をしなくてはと、本人を連れて三者面談に出向きました。
その時の本人の様子を見て、とても衝撃を受けたそうです。

高校の正門まで来た時、「入れない」と、全く体が動かなくなったしまったのです。

この子どもの姿を目の当たりにし、
「もう、解放してあげないといけない。」
と、その日初めて、高校中退を前向きに考えられるようになったそうです。

「待つ」のは苦しいかもしれない

親として、ただ子どもを信頼し、そして「待つ」ということは、かなり苦しいことです。
自分の子だからこそ、口を出さずに静かに見守ることは難しいですよね。
当たり前です。
大切な我が子なのですから。

でも本当に、本人にしかわからない苦しさや辛さがあるのです。
「明日から学校へ行くよ。」
は、嘘ではありません。
前日に、明日持って行くカバンを玄関に用意までして寝る子もいます。
それでも、また朝になると学校には行けません。

本気で行こうとしているのに行けないのです。
行けない自分を、自分で責めます。
一番落ち込んでいるのは本人です。

そんな時こそ親として、がんばろう、がんばろう、としている子供に対し、
「じゃあ今日はもう出かける準備もバッチリだから、一緒に買い物にでも出かけようよ♪」
と、今日できた行動を、ちょっとでもプラスに感じ取ってもらえるような言葉や態度で接してあげて欲しいと思います。

いつまで待てばいいか

そして、待っていても保護者は不安を感じると思います。

「いつまで待てばいいか?」
「いつになったらわが子の状況は変わるのか?」

それは、その子それぞれで違います。

数ヶ月、半年、一年、数年・・・とにかく、本人が動けるようになるのを待ってあげて欲しいのです。
そのタイミングが来ると、本人が何かサインを出して来ます。そのサインに気付いてあげてください。
そして一緒に、一歩一歩前に進んであげて欲しいのです。

今の状況から脱出したいと一番願っているのは本人です。

まとめ:親としてできることは

子どもから当たられ、言いたい事をグッと飲み込んでがんばっていらっしゃるでしょう?

グッと飲み込んだその思いや不満(親だって不満の一つや二つはあります!)を、口に出して私たちに教えてください。
心に秘めているより、口に出してしまった方が体に良いですし、私たち担任を介して、(いいタイミングを見計らって)子どもたちに何気なく伝えることもできるかもしれません。
あるいは逆に、「実は子どもは子どもでこんな思いでいますよ」ということを、保護者の方に伝える事ができます。
(今朝、言い過ぎちゃった・・・と、ポロリと話していった、とか)

四谷学院の高認コースの生徒達は、保護者の方に感謝してる子ばかりです。
感謝してるのと、迷惑かけてごめんなさいっていう気持ち。
これ以上、家族に迷惑かけないようにという思いは大きく、でもその思いでまた、自分で自分を追い込んでしまう子もいます。
無理して潰れてしまわないよう、子どもたちが、なりたい自分になれるよう、その時まで見守っていきましょう。私たちもしっかりサポートいたします。

 

 

四谷学院では、「なりたい自分になる」あなたを精一杯サポートします。 高認で、変わろう

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