帰国子女の方が大学受験資格を得るには、いくつかの条件や方法があります。
この記事では、帰国子女の方が、日本の大学受験資格を得るために必要な条件についてご紹介します。
「受験資格があるのかどうか、わからない・・・」
「もし受験できなかったら・・・」
と心配な方は、ぜひチェックしてみてください。
目次
帰国子女が日本の大学受験資格を得るために必要な条件
帰国子女の方が、日本の大学受験資格を得るための条件は、以下の4つが代表的です。
・外国で12年間の学校教育を受けている
・準備教育課程を修了する
・高認試験を受験して合格する
・帰国生枠を利用する
それぞれ、見ていきましょう。
外国で12年間の学校教育を受けている
外国で12年間、学校教育を受けていれば、日本の大学に入学する資格が得られます。ただし、”正規の学校教育”であることが条件です。
つまり、単なる語学スクールなどは、何年通っていても大学受験資格を得られません。正規の学校教育であるかどうかは、その国の大使館などに問い合わせれば確認できます。
また、この条件には、いくつか例外があります。たとえば、
・飛び級をしたことで12年よりも早く教育を終えた
・外国の学校だけでは12年に満たないが、日本の学校でも教育を受けている
こういったときは、外国で12年間の教育を受けていなくても、大学入学資格が認められます。ほかにも、教育期間が13年の国では、12年分の課程さえ終わっていれば、こちらも大学入学資格が得られます。いま何年分の課程を修了しているかどうかは、その国の大使館に問い合わせて確認しましょう。
準備教育課程を修了する
一部の国や地域では、教育期間が12年未満の場合があります。例外はありますが、基本的にそのままでは日本で大学受験資格を得られません。
そこで活用できるのが、文部科学省が指定した“準備教育課程”です。こちらを修了して18歳になれば、大学受験資格を得られます。
→ 準備教育課程の詳細や申請書類はこちらから
こちらの文部科学省のページに、準備教育課程を開設している教育機関が一覧でまとめられています。
参考:文部科学大臣指定準備教育課程一覧|文部科学省
ただ、準備教育課程を受けられるところは数がそれほど多くありません。また、受験資格を得るまでに1年以上かかります。
高認試験を受験して合格する
高認試験とは、高等学校卒業程度認定試験のことです。満16歳以上で高校を卒業していない人なら、だれでも受験できます。
高認試験に合格すれば、高卒者と同等以上の学力があると認定されるので、大学や専門学校の受験資格が得られます。この方法なら、外国の学校で12年の教育を終えていなくても問題ありません。
高認試験の基礎知識については、こちらの記事で簡単に解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
→ 高卒認定試験とは?初めての方でもわかる基礎知識
帰国生枠を利用する
大学によっては、帰国生枠を用意しているところがあります。
帰国生枠の出願資格や条件は大学によって違いがありますが、
・最終学年を含んで2年以上継続して海外の学校に在籍していること
・海外の学校を卒業していること
・高校卒業後2年未満であること
などを求められることが多いようです。詳細は、受験を考えている各大学に問い合わせてみましょう。
帰国子女が日本の大学受験資格を得るための条件まとめ
帰国子女の方が、日本の大学受験資格を得るための条件は、以下の4つが代表的です。
・外国で12年間の学校教育を受けている
・準備教育課程を修了する
・高認試験を受験して合格する
・帰国生枠を利用する
12年間の正規の学校教育を修了しているなら、すでに大学受験資格があります。
ただ、海外の学校を卒業する前に帰国したようなケースでは、そのままでは大学受験資格が得られないことが多いです。その場合は、日本の高校に編入するのも選択肢のひとつですが、多くの高校では受け入れ態勢が整っていません。しかも、編入のための試験対策もしないといけないので、とても大変です。
海外での経験を活かして進学したいのに、大学受験資格がない・・・。
そんな方は、高認試験を受けることをおすすめします。
高認試験は落とすための試験ではなく、「受からせるための試験」です。複雑で難しい問題ではなく、基礎的な問題が大半で、合格点も例年100点満点中の40点くらいです。正しい方法できちんと勉強すれば、誰でも合格することができます。
高認試験の対策は通信制高校などでもできますが、大学進学まで視野に入れているなら、高認試験コースや高認からの大学受験コースがある予備校がおすすめです。
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