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高認試験に合格したら、高卒?それとも中卒?

  公開日:2023/04/01

※この記事は約4分で読めます。

こんにちは、四谷学院高認コースの田中です。

高校を中退した方や高校に進学しなかった人は、最終学歴は「中卒」となります。その場合、残念ながら大学受験や専門学校の入試にチャレンジすることはできません。ほかにも、資格試験を受験できなかったり、就職の際に求人条件を満たすことができなかったりと、将来の活躍の可能性を狭めてしまうかもしれません。
ここで注目したいのが「高等学校卒業程度認定試験」、通称「高認」です。今回は、あなたの可能性を広げる高認試験について解説します。

中卒から高卒になる方法

単純ですが、これから高校に入学して卒業することができれば、最終学歴は「高卒」となります。学校に通って授業を受ける「全日制」の高校の他に、自宅で授業を受けられる「通信制」の高校や、学年の区分がなく必要な単位数を取得すれば卒業できる「単位制」の高校もあります。自分に合った高校を選ぶとよいでしょう。
ただし、毎日学校に通うことが難しかったり、通信制や単位制の場合は課題をこなすのが大変だったり、そもそも学費や時間といった課題があるかもしれません。

そこで検討したいのが「高卒認定試験」を付けて「高認資格」を得るという選択肢です。

高認試験は誰でも受けられる?

「中卒でも受けられるのか?」「年齢に制限はないのか?」
高認試験の受験資格は気になるところです。一言で言えば、高認試験に学歴や年齢制限は関係ありません。

    高卒認定試験の受験資格

  • 1高卒認定試験は、中卒や高校中退を含めて受験する年度が終わるまでに満16歳以上の人であれば受験できます。
  • ・全日制の高校生も受験可能。

ガソリンスタンドで働いていたA君の場合

高校の時に、ガソリンスタンドでアルバイトをしていたA君。学業不振で高校を中退することに。そのまま働いていたところ、ある日「店長にならないか?」と声をかけられました。その時初めて、A君は自分の将来について考えました。そこで出した結論は、「他人のためになる仕事がしたい」。それはA君にとって「医者」でした。
A君の最終学歴は中学卒業。大学の医学部に入るためには、まず大学受験資格を得なければなりません。そこで「高認試験」に挑むことにしました。高校に通うことなく、大学受験資格を得られるので、A君にぴったりだったんです。
高認試験はその年に合格。大学受験の勉強を始め、努力の末に国公立の医学部に合格したんです。もちろん、最終学歴は「大卒」しかも「医学部卒」となりました。

高認試験に合格したら高卒?

高認試験に合格して、その後大学に入学。卒業すれば、最終学歴は「大卒」になります。では、大学に行かなかった場合には、「高卒」になるか?と言えば、それはNOです。例えば履歴書などに「●●年●●高校卒」とは書けないので、代わりに「●●年高認資格取得」と書きます。これで高卒の人と同等に扱われます。
「高認資格」は高卒程度の学力を証明する資格です。試験について知っている人事の方から「資格を取るのは大変だったでしょ!すごくがんばったんだね」とプラス評価してもらえたと嬉しそうに報告してくれた人もいます。

働き始めてからも学歴が必要?

就職活動の際には、求人の条件「高卒以上」とか「大卒以上」というように、学歴の条件が記載されることもあります。では、就職してからは、学歴は不要なのでしょうか?
実は、働き始めたあとにも、「資格を取得するに、学歴が必要になった」「昇進のために高認試験を受けたい」このような声は少なくありません。
高認試験に合格すれば、就職の際に応募できる企業が増えますし、就職してからも資格取得や昇進のために活用することができます。採用する企業の側から見ても、中卒ではあるけれども「高認資格」を持っている人は「高卒と同等」とみなします。有資格者として、就職活動を有利に進めることができると言えます。

憧れの仕事を目指すBさんの場合

Bさんは、高校になじめず中退。中卒の学歴でも採用してもらえた、簡単な事務のお仕事をしていました。ある日、テレビを見ていたら、アイドルの方が高卒認定試験にチャレンジしていました。それを見て、自分も挑戦してみようかと思い、ブランク20年で一念発起しました!本当は、ファッション関係の仕事に就きたかったというBさん。中卒では、就職できる会社が少なかったんです。
高認試験に無事に合格して、就職の幅も広がりました!チャレンジする気持ちやがんばる経験を重ねられたことで、「他にも興味がある資格が見つかれば、チャレンジしてみたいです!」とまだまだ夢は広がります。

高認試験の試験日

高卒認定試験は、文部科学省が毎年8月と11月の年に2回実施しています。先ほど記載したように試験の翌年の3月31日までに満16歳以上であり、高等学校を卒業していない人が受けることができます。年齢制限もありません。チャンスは年2回。何歳であっても自分が受けようと思った時が受験適齢期です。

まとめ~高認試験に合格したら、高卒?それとも中卒?

高認試験に合格しても、高卒にはなりません。最終学歴は中卒のままです。しかし、大学や専門学校に入学するための受験資格を得ることができますし、就職活動の幅を広げることもできます。高卒認定試験は、高校を中退したり、学校に通えなくなったりした人が、そのハンディを取り返し、進路を切り開くための有力な方法です。まずはスタートしましょう。勇気を出してはじめの一歩を踏み出せば、あなたの世界が明るく変わります。

四谷学院では、「なりたい自分になる」あなたを精一杯サポートします。 高認で、変わろう

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