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受験するメリットや受験資格、勉強方法を解説します。
不登校・高校中退でも大丈夫!高卒認定試験で未来が無限に広がります
「高校に進学しなかった」「高校を中退した」「不登校で高校に通っていない」などの場合、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)を受けることを考えている人もいるでしょう。
高卒認定試験とは、合格すれば「高校を卒業した人と同等以上の学力がある」と公的に認定される試験で、毎年2万人以上が受験しています。ここでは高卒認定試験を受験するメリットや、受験資格などの概要、勉強方法について解説します。
高卒認定試験を受けるメリット
高卒認定試験のメリットその1
高認は新しい未来を切り開くための積極的な選択
「高卒認定試験の受験資格者は、「満16歳以上になる大学入学資格のない人」です。高校を中退したり、休学中などで通っていない人でも受験できるのはもちろんのこと、高校に進学しなかった人も受験できます。
中学校を卒業し、高校へは進学せずに、すぐに高卒認定試験を受験する人もいます。試験に合格してしまえば、そのあと18歳になって大学受験資格が得られるまでの期間、高校に通うかわりに仕事をしたり、留学をしたり、趣味にあてたり、大学受験の勉強をしたりもできます。自分の時間をどう使うかを考えたとき、高卒認定試験は積極的な選択の一つになっているのです。
また高卒認定試験は「中学卒業」が受験資格になっていません。そのため、中学を卒業していない人も高卒認定試験を受けることができます。
高卒認定試験は、一度の試験でクリアできる人もたくさんいます。高校に通う以外に、新しい未来を切り開く選択肢の一つとして注目されています。
高卒認定試験のメリットその2
大学受験や公務員試験・就職などで高卒資格と比較してのハンディは全くありません
高卒認定試験に合格すれば、「高校卒業者と同等以上の学力がある」と認められ、大学や短大、専門学校が受験できます。また、公務員試験や各種国家試験などの受験資格を得ることもできますから、大学などへは進学せずに就職する場合にも、進路の幅を大きく広げることができます。
受験可能な国家試験は、例えば以下のようなものがあります。
- 保育士試験
- 小学校教員資格認定試験
- 幼稚園教員資格認定試験
- 第一種衛生管理者免許試験
- 国家公務員採用一般職試験(高卒者試験) etc…
上記以外にも、受験可能な国家試験は多数あります。詳細は、以下の文部科学省のパンフレットで確認することができます。
また多くの地方自治体や企業でも、採用試験や人事考課で、高卒認定試験合格者を高卒者と同等に扱うようになっています。
高卒認定試験のメリットその3
年に2回のチャンス!一度合格した科目はずっと免除
高卒認定試験の試験科目は8~9科目です。「そんなにあると大変なのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、心配いりません。高卒認定試験では、試験そのものには合格できなかった場合でも、科目の中で合格したものがあれば、それは「科目合格」として認められ、次回以降の試験では、その科目はずっと免除になります。
ですから、仕事をしながら高卒認定試験の準備をする場合などは、1度で合格することを目指さずに、たとえば2回の試験に分けて、それぞれで科目を絞って準備することもできます。
高卒認定試験は年に2回ありますので、2度の試験で合格した場合でも、期間としては1年で済むことになります。
詳しくは、以下のページにまとめています。
参考)
高卒認定試験の概要
ここでは、高卒認定試験の受験資格や、出願者数と合格者数のデータなどの概要についてまとめます。高卒認定試験についての詳しい内容や出願方法などについては、以下のページにわかりやすくまとめています。
受験資格について だれでも受験できます
満16歳以上の人ならだれでも高認を受けることができます。年齢制限もありません。何歳であっても、自分が受けようと思った時が高認適齢期です。ちなみに令和5年には86歳の方が最高年齢で合格しています。
厳密にいうと、高卒認定試験の受験資格は「満16歳以上になる大学入学資格のない人」です。
- 高校を中退した
- 高校へ通っていない
- 中学を卒業していない
などがこれにあたります。
ただし18歳になる前にすべての科目に合格しても、そのまますぐに大学受験ができるわけではありません。高卒認定試験に合格し大学受験ができるのは、18歳になる年からです(飛び入学を除く)。
飛び入学とは?
いわゆる「飛び入学」とは、特定の分野について特に優れた資質を有する学生が高等学校を卒業しなくても大学に、大学を卒業しなくても大学院に、それぞれ入学することができる制度です(法第90条第2項、第102条第2項、施行規則第151条、第152条、第153条、平成13年文部科学省告示第167号)。
飛び入学について:文部科学省より一部引用
各大学によって試験内容が異なります。日本国内の大学を受験する場合のみ、満17歳に達した高認合格者も教育上の例外措置として大学入学資格が認められています。
出願者数や合格者数のデータ
平成30年~令和4年度の、高卒認定試験の出願者数、受験者数、合格者数および合格率は次の通りです。
平成30年度 | 令和1年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | |
---|---|---|---|---|---|
出願者数 | 24,151 | 22,474 | 18,825 | 20,215 | 19,653 |
受験者数 | 21,220 | 19,853 | 16,654 | 17,704 | 17,154 |
合格者数 | 9,224 | 8,931 | 7,681 | 8,097 | 7,961 |
合格率 | 43.5% | 45.0% | 46.1% | 45.7% | 46.4% |
- 出典:令和4年度第2回高等学校卒業程度認定試験実施結果について
- 人数の単位は「人」。合格率は、受験者数に対する合格者数の比率。
受験者のうち、40%台の人が、毎年合格しています。
ワンポイント高認と大検の違いは?
平成16年まで行われていた大学入学資格検定(大検)と、それに代わって平成17年から行われるようになった高等学校卒業程度認定試験(高認)の違いは、次の通りです。
- 全日制高校に在学中でも受験できるようになった
- 合格科目が高校の単位として認められるようになった(各学校長の判断による)
- 試験科目から家庭科(必修)、簿記・保健(選択)が廃止された
- 選択科目であった英語が必修となった
高卒認定試験に合格するための勉強方法
高卒認定試験の難易度は、それほど高くはありません。ここでは難易度のほか、合格に向けた勉強方法として、独学、個別指導塾、通信講座、予備校の4つを解説します。
試験の難易度はどのくらい?100点満点中40点程度で合格できます
高卒認定試験の合格率は、毎年40%台です。これだけ見ると「難関」だと思う人もいるでしょう。実は、高卒認定試験は「基礎学力」を判定するものです。出題レベルは高校1年の学習内容ですので、難易度は決して高くありません。
出題形式は正解を4~5つの選択肢から選ぶマークシート方式。入学試験のように合格者の定員が決まっていないので、合格ラインの点数が取れれば誰でも合格できます。
合格ラインの点数は公表されていませんが、100点満点中「40~45点」で合格できるといわれていますから、勉強にブランクがあっても心配いりません。四谷学院の通学コースの合格率は87.5%!全国平均の40%台と比較すると、非常に高い合格率を誇ります。
高卒認定試験の勉強方法その1
独学で勉強する場合
独学で勉強する場合には、通信講座や予備校で勉強する場合とは違い、サポートが受けられません。そのため自分に合った参考書を選ぶこと、勉強のスケジュールを自分で管理していくことが、大きなポイントになります。
また、独学だと相談相手がいませんので、勉強は孤独な作業になりがちです。不安に負けない、強い心も必要になるでしょう。
- 免除科目が多く受験する科目数が少ない
- 過去問題を解いてみたら得点が高かったので自信がある
- 合格をそれほど急いでいない
などの場合は、独学でもいいでしょう。
一人では不安、苦手科目だけでも教えてもらいたい、質問ができる環境が欲しいという場合は、後述の個別指導や通信講座、予備校も検討してみましょう。
高卒認定試験の勉強方法その2
個別指導塾で勉強する場合
個別指導塾の一番のメリットはマンツーマンで教えてもらえることです。集団が苦手な人、周りが気になって質問ができない人におすすめです。また苦手科目など特定の科目だけ受講することができるので、無駄もありません。
- 集団授業は抵抗がある、周りの目が気になる
- わからないところを個別に教えてほしい
- 高認合格に必要な科目数が少ない
上記のような方は、個別指導塾が最適です。四谷学院の高認個別指導コースでは、高認のプロが1対1で丁寧に指導します。プライバシーが確保されたブース式の教室で授業が行われるため、周りの目を気にすることなく、ちょっとした疑問も気軽に質問できる環境です。
高卒認定試験の勉強方法その3
通信講座で勉強する場合
通信講座は時間と場所を選ばずに勉強ができるため、
- 仕事と勉強を両立する
- 予備校が家から遠くて通いにくい
などの人は、通信講座を選ぶのがいいでしょう。
高校などで不登校になり、「人が大勢いるところに行くのは避けたい」と思う人が、通信講座を選ぶケースもあります。ただ、予備校の雰囲気は高校とはまた違いますので、通信講座に決める前に一度、個別指導塾や予備校なども見学してみるのがいいでしょう。
通信講座では、高卒認定試験に特化したオリジナル教材で勉強できることもメリットの1つです。
通信講座が提供するサポートは、
- スケジュールと成績の管理
- 学習を進める中で生じた疑問点の解消
- 定期的な課題の提出と添削指導
- 学習アドバイス
などです。これらのサポートを利用することで、一人ではなかなか難しいスケジュール管理や、疑問や不安も解消できるので、独学と比べて勉強が着実に進められるでしょう。
四谷学院通信講座では、講義動画をはじめ、わかりやすいオリジナルテキスト、パソコンで問題を解いたりスケジュール管理のできる「演習トレーニング」といった専用教材をご用意しています。また充実したサポート体制で自宅にいながら高卒認定試験合格に向けた学習を効率良く進めることができます。
高卒認定試験の勉強方法その4
予備校で勉強する場合
通学型の予備校は、充実したサポートを受けながら勉強できるのが大きなメリットです。予備校講師の講義を直接聞き、質問もできますので、一番スピーディーに学習が進められる勉強法です。
多くの予備校では一人ひとりに担任の先生がつき、勉強の進め方はもちろん、精神面での不安などを相談できますから、安心して勉強に集中できるでしょう。
また予備校は、一緒に勉強する仲間がいるのも心強いポイントです。
高校で不登校になった人は、「予備校でもいじめに遭うのではないか」と不安に思う人もいるでしょう。実際には、他にも不登校の人や、同世代だけではなく、様々な年代の人がいますので、高校と比べて落ち着いていてアットホームな雰囲気であることが多いです。周りから刺激をもらい、仲間と励まし合うことで頑張れた、という人もたくさんいますから、まずは見学してみることをおすすめします。
高卒認定試験の予備校は、入学がいつからでもできるところが多いので、思い立ったらすぐ高卒認定試験に向けて勉強を始めることができます。
大学進学を検討している人には、勉強面に力を入れている予備校がおすすめです。高認試験での学習内容は大学受験の基礎となる重要な部分なので、しっかりと勉強することで大学受験への下準備を同時に行えることになるからです。
四谷学院なら、一年以内の短期合格を目標に、一流講師陣によるハイレベルな授業を提供しています。高認専門の担任があたたかく見守り、雰囲気はアットホーム。勉強する楽しさを味わいながら高認合格を目指せます。
また「高認からの大学受験コース」もあり、大学を目指す人にとって最適な環境が整っています。
高卒認定試験のまとめ
高卒認定試験はこんな試験!
- 高卒認定試験とは、「高校を卒業したのと同等以上の学力がある」と公的に認定する試験
- 高卒認定試験は、新しい未来を切り開くための積極的な選択
- 資格試験や採用試験でも「高卒と同等」とみなされて、就職の幅も広がる
- 一度合格した科目は以降ずっと免除になるので、何度かの試験で合格を目指すことも可能
試験の概要のまとめ
- 高卒認定試験の受験資格は「満16歳以上の大学入学資格のない人」
- 試験科目は8~9科目、合格した科目は高校の単位として認められることもある
- 高校で単位を取得したり、能力検定で合格したりしていれば、試験科目が免除される
- 受験者数は毎年2万人程度、合格率は40%台
- 高卒認定試験は100点中40点程度取れば合格でき、難易度は高くない
合格のための勉強方法まとめ
- 独学はサポートが受けられないので、残り科目が少ない人におすすめ
- 個別指導はマンツーマンでわからないことを質問できる
- 通信講座は質問などのサポートを受けながら、時間と場所を選ばずに勉強できる
- 通学型の予備校は、充実したサポートを受け、仲間と励まし合いながら勉強できる
高卒認定試験は、高校を中退したり、通えなくなったりした人が、そのハンディを取り返し、進路を切り開くための有力な方法であるとともに、自分のやりたいことに時間を使うための積極的な手段です。まずはスタートしましょう。勇気を出して一歩を踏み出せば、世界が明るく変わります。
「受験してみたい」と思ったら、ぜひ四谷学院の高卒認定試験(高認)対策コースをご検討ください。通学の予備校以外にも個別指導や通信講座などを様々なコースをご用意し、短期間での合格をサポートします。