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高卒認定試験の内容や仕組みについて解説します。
年に2回のチャンスがあります
高卒認定試験は、文部科学省が毎年8月と11月の年に2回実施しています。試験の翌年の3月31日までに満16歳以上であり、高等学校を卒業していない人(大学等の受験資格がない人)が受けることができます。年齢制限もありませんので何歳であっても、自分が受けようと思った時が受験適齢期です。また、高校に在籍しながら合格した科目は、各学校長の判断で高校の卒業単位として認定してもらうことも可能です。
高認試験はけっして難しくありません
高卒認定試験の合格基準は、100点満点中40点程度で合格の定員はありません。問題形式は4~5つの選択肢から答えを選ぶだけのマークシート形式で、教科書レベルの基本的な問題が解ければ合格できる、易しい試験です。近年の高認試験では、1回の受験で40%の人が全科目合格しています。
試験科目は全部で8~9科目ありますが、高校に通っていた人などは科目免除になる場合もありますので、在籍していた高校に確認しましょう。
試験科目や合格要件
試験科目と合格要件は、次の表の通りです。公民と理科での科目の選び方により、試験科目の総数は8~9科目となります。
教科 | 試験科目 | 科目数 | 要件 |
---|---|---|---|
国語 | 国語 | 1 | 必修 |
地理歴史 | 地理 | 1 | 必修 |
歴史 | 1 | 必修 | |
公民 | 公共 | 1 | 必修 |
数学 | 数学 | 1 | 必修 |
理科 | 科学と人間生活 | 2または3 | 以下の①、②のいずれかが必修 ①「科学と人間生活」の1科目及び「基礎」を付した科目のうち1科目(合計2科目) ②「基礎」を付した科目のうち3科目(合計3科目) |
物理基礎 | |||
化学基礎 | |||
生物基礎 | |||
地学基礎 | |||
英語 | 英語 | 1 | 必修 |
これらすべての科目に、1度の試験で合格する必要はありません。合格した科目は「科目合格」が認められますので、次回以降の試験では、その科目試験はずっと免除されます。
また、合格した科目について、通学している高校で単位として認められる場合があります。認めるかどうかは学校長の判断によりますので、学校に聞いてみましょう。
- 受験に際しては、受験案内や文部科学省の発表にて最新情報を必ずご確認下さい。
試験の概要
受験資格 |
試験を実施する年度に満16歳以上になる方であれば、どなたでも受験できます。
|
---|---|
試験日 | 毎年8月、11月の年2回 |
試験会場 | 各都道府県に1会場設置。必ずしも住所のある都道府県で受験する必要はありません。各自希望する会場で受験できます。 |
試験科目 |
1回の試験で合格に必要な科目を全て受験せず、何回かに分けて受験することも可能です。
1.国語(現代文・古文・漢文) |
試験方式 | 全問マークシート方式 |
科目免除 |
高等学校や高等専門学校の1年生または2年生を修了している人は免除科目があるかもしれません。まずは高校に高認試験用の「単位修得証明書」を発行してもらう手続きをとりましょう。
リンク先の表の各科目の「免除に必要な修得単位数」を満たしていればその科目は免除になります。 また、各種技能検定(英検など)で免除になる科目もあります。 |
合格基準 | 各科目の合格基準は100点満点中ほぼ40点です。所定の科目(8~9科目)のすべてについて、合格(試験科目の免除を含む)することが必要です。ただし、満18歳に達していない者がすべての科目に合格したときは、満18歳に達した翌日から合格者になります。 |
出願時期 | 毎年5月、9月 |
合格発表 | 毎年9月、12月 |
受験料 |
7科目以上:8,500円 4科目以上6科目以下:6,500円 3科目以下:4,500円 |
ホームページ | 試験の詳細は、文部科学省ホームページ「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」でご確認いただけます。 |