こんにちは、四谷学院の田中です。

もちろん、高認合格者はこれらの試験制度を使って、ほかの方と同じように大学に入学することができますが、「推薦入試」を高認生が利用できるのでしょうか?

この記事では、大学入試のさまざまなタイプについて解説していきます。

内申書(調査書)はどうする?

推薦試験の場合、内申書(調査書)の提出が求められることがほとんど。
しかし、高認生の場合は、内申書(調査書)はありません。

「それでは推薦入試が受けられないの?」

ご安心ください。
かわりに合格成績を提出することになります。

<合格成績と評価>
A評価:80点以上
B評価:60点~79点
C評価:合格点~59点(合格点は非公開)

高認試験に合格したあとに成績表を取り寄せると、上記のような評価が記載された書類が届きます。
なお、点数は非公開で、評価のみを知ることができます。

受験できない入試形式もある

大学入試にはさまざまなタイプがあります。

たとえば、国公立であれば、「センター試験」+「各大学の個別試験」という組み合わせが一般的です。
私立大学では、個別試験だけのほかに、センター試験だけで大学合格できる「センター試験利用入試」という制度があるところも。最近ではAO入試という学力以外の力を重視する試験も増えてきました。

高認に合格すれば、「大学受験資格」を得ることができます。AO入試や推薦入試なども受験できるというのが建前です。とはいえ、最終的なところは私立大学であれば学校長の判断によるものになるため、すべての大学のすべての入試を受験できるというわけではありません。
志望大学が決まったら、入試課に問い合わせて、受験可能な入試の種類を確認しましょう。

入試の種類

現在、入試は多様化しており、さまざまな形式での受験が可能になってきています。
ここでは、最も学生数が多い「日本大学」を例にとって入試の種類を見ていきます。(日本大学の場合、高認生は一般入試の4つの方法で受験することが可能です。)

一般入試

(1)A方式
各学部等が独自に実施する試験。
(2)N方式
同一試験日、同一問題で複数の学部(学科)を併願できる。
(3)C方式
「大学入試センター試験」を利用した試験。今年度の大学入試センター試験の結果と調査書による総合評価で合否が決まる。
(4)CA方式
「大学入試センター試験」と学部独自の試験を併用した試験。

一般推薦入試

(1)一般推薦入試 指定校制
大学が高等学校などを指定し、その学校で推薦を受けた方のみが受験可能な試験。

(2)一般推薦入試 公募制
大学が定める一定の要件を満たし、高等学校などで推薦を受けた方のみが受験可能な試験。
※評定平均(内申書)の提出が必要。

AO入試

「専門分野を学びたい!」という強い意欲などが重視されるのが、AO入試です。入試においては、学力だけではなく適性なども加味されます。