こんにちは、四谷学院の田中です。

先日、「高認試験対策講座」通学そして、通信コースの担当者で集まり、こんな話をしました。

「高認生の保護者が、生徒に接するときに一番大切なことは何か?」
「保護者の方にどんなアドバイスをすべきだろうか?」

私たちは、高卒認定試験を受験する生徒本人、そして生徒を見守る保護者、どちらのお話も聞く機会がたくさんあります。
だから、両方の気持ちの食い違いがあったり、あるいは逆に「あ、やっぱり同じ気持ちなんだな」など、双方の気持ちが客観的に見えることも多いんです。

今日はその中から、保護者のみなさんにぜひ知って欲しいことを実際の合格体験談とともにお伝えいたします。

高認生の保護者として一番大切なものは?

高認の試験において、もちろんがんばるのは「本人」。

では、その周りにいる家族や保護者は、何をしてあげられるでしょうか?
本人は何を望んでいるでしょうか?

答えとして、高認を受験する予定のある女子生徒の言葉を借りましょう。

お母さんが、私を信じてくれない。
すごく心配しちゃって・・・高認コースもついていけなかったらどうしようとか、休んでしまったらどうしようとか、そればっかり。
私はやりたい!って思っているのに。」

そうです。
保護者ができることは
「信じてあげる」
「見守る」
「本人の気持ちを応援する」

これだけです。

一歩引いて見守る

「ちゃんとやっているの?」「大丈夫?」「心配だよ」「~~やった方がいいよ」「あれはダメ!」などなど、ついつい言ってしまいますよね。

でも、口出しは不要です。
本人の気持ちを一番大事にしてあげて欲しいと思います。

四谷学院の取り組み
でも、『本当に大丈夫なのか?』子どものことを心配するの親の気持ちも、よく分かります。
たとえば、もしも保護者の方が本人と違う考えをおもちであれば、それをそれとなーく本人に伝えたり、あるいは
「○○くんは、面談でこんなことを言っていましたよ」
とお伝えし、ご家庭と連携を取りながら進めていく、というような介入の仕方を四谷学院で行うケースもあります。
直接伝えにくい、聞く耳を持たない、あるいはヒートアップしてケンカになってしまう、ということであれば、担任にご相談いただくのも1つの手です。

時には強く背中を押してあげることも

四谷学院のスタンスも同じ。
生徒を「見守り」「待つ」のが基本です。
無理やり何かをさせても、よいことは1つもありません。

しかし・・・ちょっと強く押してあげるときもあります。
たとえば
「コワくて出願できない」
「駅まで来たけど不安」
というような場合です。

こういったコワさや不安は、ちょっとした勢いがあれば突破できるんです。
日ごろから「出願した?」と声をかけて、出願はするものでトクベツなことではない、と伝えます。
(何なら保護者が出願したっていいものですし、出願したからって強制受験なわけでもありません)

保護者と一緒に受験会場に行ったってかまいません。
それで「行ってみたら、大丈夫だった!」という経験をすることが重要です。

「通うスタイル」と「自宅スタイル」

四谷学院では、全部で4つの学習スタイルを準備しています。
自分に合った方法を選んで欲しいからです。
自分に合う方法とは、「がんばれる方法」ということ。

たとえば、家に閉じこもりがちだったり、学校に通えなかった方は、通信講座で自宅で学習する方法を選ぶこともできますが、「自分を復活させるために」と、自分にとっては厳しい通学をあえて選ぶ方もいます。
「通ってみたい」という気持ちがあれば、それはトライする価値があります。
「今まで通ったことがないからムリだよ」と言うのは余計なお世話というモノ。無理かどうかは、本人が決めればいいのです。

四谷学院の取り組み
四谷学院には、4つの高認コースがありますが、途中でのコース変更にも柔軟に対応しています。

最初は通学コースに入学して、途中から通信講座に変更して合格を目指す方もいます。逆に、通信講座から慣らしていって、通うスタイルの通学コースに変える方もいます。
すべてのコースに担任の先生がつきますから、ぜひ気軽に相談してみていただきたいと思います(保護者からのご相談もモチロンOK)。

保護者の方、家族の方には、
「信じてあげる」
「見守る」
「本人の気持ちを応援する」
この3つをいつも片隅においていただきたいと思います。