大学入学共通テストとは、国公立大学を目指す場合には一次試験として受験し、私立大学を目指す人は「共通テスト利用入試」のために受験します。ですから、国公立大学を目指す人も私立大学を目指す人も、そのほとんどが共通テストを受験すると言われています。

今回は、高卒認定試験(高認)に合格して大学入試を目指す人が知っておくべき、「共通テスト」の出願手続きについて解説していきます。

高認試験の出願時に必要なこと

第1回高認試験8月受験の方

高卒認定試験の第1回試験(8月実施)を受験する場合には、高認の出願時に必要なことは特にありません。試験結果として届く合格通知の、「合格証書のコピー」または「合格証明書原本(文部科学省に申請)」を使って、共通テストに出願することができます。

1.高等学校卒業程度認定試験に合格した方(A又はBを提出)
A.合格証明書(別途、申請手続が必要です。「証明書交付願・各種申請用紙」を確認してください。)
B.合格証書のコピー(全科目の合格要件を満たした方に送付されている合格証書のコピーを取ってください。)文部科学省ホームページ

合格通知は、試験の約1か月後で届きます。
8月初旬に高認試験、8月末~9月初旬に合格通知、10月初旬までに大学入学共通テストに出願…スケジュールが詰まっていますから、あらかじめ何をすべきか確認して準備をしておきましょう。

第2回高認試験11月受験の方

高卒認定試験の第2回試験(11月実施)を受験する場合には、まずは、高認の受験案内にある「大学入学共通テストを受験する場合」のページを確認してください。そして、共通テスト出願時に、必ずやらなくてはいけないことがあります。それは、高認試験の受験案内(願書)にある「大学入学者選抜 大学入学共通テスト出願資格申告書」を切り取り(コピーでの使用可)、共通テストの出願書類と一緒に提出する、ということです。

もう少し具体的に説明します。
大学入学共通テストを受ける条件として「高校を卒業見込み、卒業、もしくは高卒認定試験に合格」のいずれかを満たす必要があります。しかし、第2回目の高認試験は11月実施で、大学入学共通テストの出願締切は10月初旬。つまり、高認の合格通知を待っていると出願期間が終わってしまい、その年の共通テストを受験することができません。

共通テストを受験するためには、「高認試験合格見込み」の条件を満たす必要があります。「私は高認試験に合格見込です」ということを、共通テストの出願の際に、必ず申告しなくてはいけません。そこで、先ほどの「大学入学者選抜 大学入学共通テスト出願資格申告書」を提出するのです。この申告書は、共通テストの受験案内ではなく、高卒認定試験の受験案内に掲載されています。

注意!高認科目合格+単位修得での出願方法

「高認科目合格」+「高校での単位修得」の合わせ技で、共通テストの受験資格を取得される場合には、高認試験の合格見込みとともに在籍している高等学校の単位修得見込証明書(高卒認定試験合格に必要な試験科目分を含む必要がある)も必要です。高校から書類を発行してもらう際、時間がかかる場合もあるので、なるべく早めに手続きをしておきましょう。
高認試験の受験案内(願書)にある、「合格見込成績証明書の交付手続について」のページを確認してください。

高認試験の翌年以降に共通テストを受験する

高卒認定試験の合格通知で届いている、「合格証書のコピー」または「合格証明書原本(文部科学省に申請)」を使って、共通テストに出願することができます。

1.高等学校卒業程度認定試験に合格した方(A又はBを提出)
A.合格証明書(別途、申請手続が必要です。「証明書交付願・各種申請用紙」を確認してください。)
B.合格証書のコピー(全科目の合格要件を満たした方に送付されている合格証書のコピーを取ってください。)

文部科学省ホームページ