こんにちは、四谷学院の田中です。
高認試験対策の勉強をしていく中で、
「やってもやってもすぐ忘れる・・・」
「この問題、前もやったのに・・・」
こんな悩みはありませんか?
この記事では、「記憶のしくみ」を活用した勉強法を紹介します。
短期記憶と長期記憶
記憶には2種類あります。
ごく短い時間、覚えている記憶のこと。
(2)長期記憶
長い時間(死ぬまで)、覚えている記憶のこと。
「短期記憶」の記憶時間は、数秒。
長くでも1分程度で消えてしまう記憶です。
つまり、試験では役に立ちません。
試験で必要になるのは「長期記憶」ということになります。
長期記憶に転送するには
勉強したことを、短期記憶でなく、長期記憶に転送するにはどうしたらいいでしょうか?
たとえば・・・ある数字をこれから言います。
「6981」
はい、くり返してください。
いえますよね?
でも1時間後に
「さっきの数字をもう一度言ってください」
と指示されても、きっと言えないでしょう。
しかし、
「ムック(69)、はーい(81)」
こんなゴロ合わせで覚えたらどうでしょう?
覚えている可能性が、高くなりませんか?
あるいは、
「6981」が今日のラッキーナンバーなんだよ、と言われたり、
毎日1週間連続で「6981」と10回メモしたり、
耳元でブツブツ「6981,6981,6981・・」としつこくささやかれたら・・・
覚えていられそうですよね。
そうなんです。
「何かと関連付ける」
「内容を理解する」
「繰り返す」
これが長期記憶に転送される方法です。
記憶の忘却曲線
もう1つ、「記憶の仕組み」の話をしましょう。
「記憶の忘却曲線」という理論があります。
人間は、覚えてから時間がたつほどに、どんどん忘れていってしまう・思い出しにくくなるということです。
当然、といえば当然ですが・・・この数字に驚きませんか?
なんと、翌日には26%しか覚えていないんです。
しかし、安心してください!
24時間以内に復習すると、また100%に戻ります。
しかも、すばらしいことに、その後は、1週間ごとに5分の復習で100%を維持できるんです。
これらの2つの「記憶のしくみ」を理解すると、
「いかに、繰り返しの復習が重要なのか」
「なぜ、先生がしつこく『復習しなさい!』と言うのか」
よく理解できるかと思います。
新しい分野、項目を勉強するときには、24時間以内に1回目の復習をしましょう。
そして1週間1回ずつは、すべての科目について復習の時間を確保しましょう。
繰り返しがポイントです。