こんにちは、四谷学院高認コースの田中です。
高認試験(高等学校卒業程度認定試験)の試験の中でも、英語は数学と並んで合格率が低い科目です。学習経験のない人が短期間で合格ラインまでもっていくことが難しいので、独学でがんばろうと考えている人が一番つまづきやすい科目かもしれません。
今回は、高認試験策としての英語の学習のポイントを解説します。
出題内容が決まっている
高卒認定試験の「英語」は大問が7つあり、30問弱の解答番号にマークします。
高認試験の英語は、大問の数や各大問で出題される内容が決まっており、毎回同じです。また、解答形式も全てマークシート方式で、ほとんどが4択です。難易度は基本レベルの問題がほとんどで高校1~2年生の教科書で学習する基本的な知識が身についていれば大丈夫です。
過去問題をチェックしてみよう
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)の問題は、文部科学省の「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定) 」に公開されています。
文科省の該当ページで直近2年を除く、過去4年分の問題が確認できるので見ておきましょう。
なお解答は、試験2日目終了後、1週間後を目安に掲載されますが、試験問題は著作権処理の関係で、試験日より一年後以降を目安に順次掲載されています。「許諾が得られた科目に限る」と記載の通り、すべての問題が公開されているわけではありませんが、英語に関しては、3年分程度はホームページで見ることができます。年に2回試験がありますから、全部で6回分の過去問を確認できます。
長文は「慣れ」が大事
高認の英語の問題を詳しく見てみましょう。
問1 発音問題
問2 対話問題
問3 整序問題
問4 要約問題
問5 語彙問題
問6 長文問題
問7 長文問題
このような構成になっています。
問1~5については、短い英文で出題されていますが、問6以降は1ページ程度の長文問題になるので苦手意識を感じる方も多いことでしょう。いきなり「長文を解けるようになろう」とすると、英語学習自体のハードルが上がってしまうため、短い英文から始めて少しずつ英語の文章を読むということに慣れていくことで、長文読解の力もついてくるはずです。
英単語を覚えよう
長文を読むと、分からない単語が出てくるかもしれません。分からない単語が出てくるたびに止まってしまうと、長文を読み通すこともできなくなってしまいますよね。「全然わからない」とがっかりして、やる気もなくなってしまう・・・
しかし、安心してください!
高認試験に出てくる単語や熟語はごく基本的なレベルのものが中心です。易しめの単語帳を使って少しずつ覚えていけば、文章の内容は理解できるようになります。もちろん、試験では分からない単語も出てきますが、基本的な単語や熟語をしっかりと覚えていれば前後の内容から「こんな意味かな」とある程度推測できるようになります。高認レベルの試験であれば、そこまでできれば十分合格点が取れますので、高認合格に向けて単語と熟語の暗記はとても大事な学習であると意識してがんばりましょう。
疑問を解消しよう
先ほど「高認試験の過去問題はホームページで公開されている」言いましたが、1点注意が必要です。公開されているのは、問題と解答番号のみ。つまり、解説は一切ありません。英文の和訳なども載っていませんので、この過去問題だけで勉強しようと思うと、かなり難しいと言えるでしょう。
勉強を進めていくと、「なぜこの答えなのかな?」という疑問が出てくるはずです。疑問を放置してしまうと、いつまでも理解が進みません。仮に英文や選択肢まで全く同じ問題が出てくれば理解していなくても正解できるかもしれませんが、残念ながら過去問がそのまま出題されることはありません。
どんな勉強法を選ぶにしても、「自分の疑問を解消できる手段」を確保することをおススメします。疑問が解消されるとそこに「納得!」「分かった!」が生まれて、知識としてしっかり定着します。
まずは勉強習慣をつける
1週間に1日だけ10時間勉強するのと、毎日2時間勉強するのは、どちらが効率的だと思いますか?そして、どちらのやり方が続けやすいでしょうか?
断然「毎日少しだけやる」というやり方の方が効率的で継続しやすいんです。1日1時間も大変!と最初は思うかもしれませんが、1回10分でも15分でもいいのです。それを気が向いた時にやれば、あっという間に1時間の勉強時間が確保できるはずです。
自宅で勉強したいという方は、通信講座がおススメです。自分のペースで空いた時間をうまく使って勉強をしていきましょう。分からないことはメールでいつでも質問できます。
自分一人で勉強するのは難しいかも…という方は、高認予備校を活用しましょう。カリキュラムがしっかり決まっているので、短期集中で高認試験に合格できます。
あなたにぴったりの方法を選んでみてくださいね。