不登校となった高校生などを幅広く受け入れてくれるフリースクールは、生徒の復学をサポートしてくれる頼もしい存在です。しかし、フリースクールは法律で定められた学校ではないため、進学や就職を目指す場合は、別の方法で大学受験資格などを得なければなりません。
そこでこの記事では、フリースクールの存在意義や目的などの他、不登校の方が進学・就職を目指す場合に受けておきたい高認試験について解説します。
不登校ならフリースクール?そもそもフリースクールとは
フリースクールとは、何らかの理由で不登校となっている生徒に居場所を提供する機関です。学習指導や復学支援などもおこないますが、体験学習や資格取得などを通じて生徒に自信を持ってもらい、将来に向けて前進できるようサポートすることを目的としています。
フリースクールは、少人数や個別で生徒を支援するタイプが多いですが、他にもさまざまなスタイルがあります。
自宅訪問型 スタッフが自宅を訪問するタイプ。フリースクールへの通学が困難な人向け。 スタッフとの交流を通じて、少しずつ外へ出る機会を増やせるようにサポートする。 |
共同生活型 寮などで共同生活をおこなうタイプ。 学習面だけではなく生活面のサポートも同時におこなう。 |
専門家支援型 学習障がいや発達障がいなど、専門家による適切な支援が求められる人向け。 専門知識を持つスタッフがいて、個々に応じた対応が期待できる。 |
これらの他、通信制高校などと提携して不登校の生徒をサポートするフリースクールもあります。
フリースクールへ行っても進学できない!進学・就職したいならどうすれば?
フリースクールは、NPO法人やボランティア団体などが運営する民間機関であり、学校教育法により定められた学校ではありません。したがって、卒業しても高卒資格は得られず、大学を受験する資格も得られません。
フリースクールを経て通信制高校などへ進学するという選択肢もありますが、卒業までに時間がかかるため、現役の高校生と同じタイミングで大学へ進学したり就職したりするのは難しくなります。
そこでおすすめなのが、高認受験です。高認試験に合格すれば、高卒者と同じように大学や専門学校の受験資格を得られます。就職でも、中卒者や高校中退者より有利にあつかわれやすくなります。
不登校でも高認試験に合格することは可能
高認試験は、満16歳以上で高校を卒業していない人ならばだれでも受験可能で、高校に在籍中の人でも受験できます。
もちろん、高校を休学中の人・不登校の人・高校を中退した人・高校へ進学しなかった人・フリースクールへ通っている人なども受けることができます。
また、高認試験の難易度は高校1年生の学習内容レベルとされています。実際、中学校卒業後、その年におこなわれる最初の試験(例年8月実施)で合格する人も少なくありません。
高認試験は、大学入試のように合格人数が決まっているわけではなく、合格点をクリアすれば必ず合格できます。そして、複数の教科を一度に受験・合格する必要もないため、自分のペースで合格を目指すことも可能です。
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